乱視表を使って乱視を測るとき、雲霧方法と雲霧量をどう考えればいいか 第1回
S 面で最高視力を出す→雲霧する→乱視を測るのが基本の考え方です
乱視を測るときの目の状態をイメージしてみよう
乱視を測るときの焦線と最小錯乱円をイメージするとこんな感じです
- 最小錯乱円を網膜にのせる→S面での最高視力を出す
- 予想する乱視の半分量を雲霧する(S面を+方向に動かす)
- 乱視表を使って乱視を聞くことで、前焦線を後焦線に近づける
- 前焦線と後焦線が重なった!!
これが教科書的な基本的な考え方です
S面ベストが出てから雲霧する量は、乱視量の半分
乱視をC―1.0D と思うならS面ベストから+0.5D 雲霧
乱視がC-1.5Dあると思うなら雲霧量はS面ベストから+0.75Dです
乱視の量がC-1.5D以内であれば、教科書通りの
この方法で検査できます
乱視がC-1.5D以上の場合、たとえば乱視をC−3.0D なら雲霧量は+1.5D です
けど、乱視が大きい人に一度に全ての量を雲霧すると

乱視表がぼやけて見えない!
そう言われてしまう場合が多いです
乱視がC−3.0Dの人に+1.5D雲霧した状態から乱視を測るとき・・・

線がたくさんあるあの表(乱視表)を見てもらって、他と比べて濃い線とか薄い線はありますか?

ボヤボヤでなんも見えへんわ
そう言われてしまうのです
乱視が大きいときは一気に全部の量を雲霧したらダメなのはわかった
でも、C-3.0Dなら+1.5D雲霧したいのに雲霧を+0.5とか+0.75Dしかしなかったら、雲霧が足りないよね?と思いますよね
じゃぁ、実際に私がどうしてるのか説明します
乱視がC-1.5D以上あるときの実際の雲霧量の目安
乱視がC-1.5 D以上あるとき、1回の雲霧量の目安は+0.5D か+0.75Dくらいです。乱視表が見えそうなくらいの雲霧量だと思います。こ
雲霧量が+0.5Dか+0.75Dだと乱視はC―1.0D からC―1.5D まで入れれる計算になります
この少しの雲霧を何回か繰り返して乱視を聞いていきます
チェックしてみよう!
S0.0D:C-3.0D の場合
この状態ですね
まず初めにS面のベストを出します
S面ベストは最小錯乱円が網膜にある状態なのでS-1.5Dです
乱視の量はC-3.0Dなので、乱視を聞くには半量の+1.5D雲霧が必要です

ほんとうは+1.5D雲霧したい。一気に+1.5D雲霧したら後焦線が網膜にのるから乱視はC-3.0Dまで聞けるもん
でも・・・+1.5Dを一度に雲霧してしまうと

乱視表が見えない
そう言われるので、まず1回目の雲霧は+0.75Dにします。
全ての量を雲霧できていないので、後焦線(0.0Dの位置)はまだ網膜の後ろにあります。
+0.75D雲霧なので入れれる乱視量はC-1.5 Dまでです。
C-1.75D以上を測るときに、S面をさらに+0.5D雲霧します。⁺0.5Dさらに雲霧したので、追加で入れれる乱視の量はC-1.0 Dです。これでC-2.5 Dまで測ることができます。
C-2.5Dまで入れたらさらにS面を+0.5D雲霧。これでC-3.5Dまで測ることができます。
3回雲霧した状態でようやく後焦線(0.0Dの位置)が網膜の中に入るイメージです
前焦線・後焦線・最小錯乱円と網膜とレンズの位置をイメージできたらOKです!
最小錯乱円やS面ベストレンズ、等価球面値がわからない場合は別の記事を読んでくださいね
リンク(準備中)
まとめ
乱視を測るときは、乱視の半量を雲霧(S面を+に動かす)する
チェックしてみよう!でも書きましたが次に書く2つの方法で乱視を聞いてます
0.5D雲霧か0.75D雲霧している想定で乱視を測ります
乱視を繁華る時の雲霧量の話は第6回4回までつづきますのでよかったらみてくださいね
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