自覚的屈折検査、乱視は等価球面して確かめる!‐等価球面を極める⑤

等価球面を極める
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等価球面のイメージを何回かに分けてお伝えしています。

今までわかっているようで、わかっていないような気がしている等価球面。

眼科で検査をするときは、頭の中で等価球面して考えていることが多いので、この機会にぜひマスターしてしまいましょう。

大丈夫かなー。ややこしい感じかするし、使い方もわからない。

そう思っている人、必見です。

等価球面をイメージできるようになると、検査の幅が広がりますよー

等価球面シリーズ、余裕があれば①からみてくださいね

最小錯乱円が大きなポイント!-等価球面を極める①
眼科でよく使う等価球面という言葉。乱視度数を調整するときに使います。等価球面する方法は知ってるけどイメージできない。計算苦手という人。最小錯乱円のイメージから等価球面を理解する方法を説明してるサイトです。超初診者さん向けサイトです。

自覚的屈折検査の基礎シリーズもおすすめです

近視・遠視・乱視とピントの位置ー自覚的屈折検査の基礎①-
眼科で視力検査をしているけど自覚的屈折検査の意味がよくわからないという超超初心者さんむけ。近視・遠視・乱視と目のピントの位置を解説しています。自覚的屈折検査は目のピントの位置を意識して測ることが大切。まずは近視・遠視・乱視のピントの位置を理...
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前回のおさらい

前回は度数をみただけで、イメージで等価球面する方法をお伝えしました。

S-1.0D:C-2.0DAx90°の乱視を、等価球面してC-1.0Dにしたいとき

等価球面は最小錯乱円が同じレンズのことです。

なので、S-1.0D:C-2.0DAx90°と同じ位置に最小錯乱円があるレンズをさがします。

まずはイメージで考える方法のおさらいです。

S-1.0D:C-2.0DAx90°の度数イメージはこう

乱視の幅をC-1.0Dにしたいので、後ろのピントと前のピントを動かしたい乱視の半分量づつ最小錯乱円に近づけます。

度数も一緒にイメージするとこんな感じ

S-1.0D:C-2.0DAx90°の乱視をC-1.0Dで等価球面すると、S-1.5D:C-1.0Ax90°になります。

このイメージをもとに、度数だけ見て考えます。

S-1.0D:C-2.0DAx90°の乱視を等価球面してC-1.0Dにする

① もとの乱視と変えたい乱視の差を考える
② ①の乱視の半分量を考える
③ ②の乱視をS面にくわえる
※くらえると近視は大きくなって、遠視は減ります。

この方法でイメージなしに度数から等価球面してみます。

① もとの乱視と変えたい乱視の差を考える
もとの乱視C-2.0DをC-1.0Dにしたいので…
乱視の差は1.0Dです。

② ①の乱視の半分量を考える
1.0Dの半分量は0.5Dです。

③ ②の乱視をS面にくわえる
※くわえると近視は大きくなって、遠視は減ります。後ろのピントは左に動くイメージ。

S-1.0Dに0.5D加えます。

うしろのピントであるS-1.0Dに乱視の差0.5Dを加えると、近視は大きくなるのでS-1.5Dになります。

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等価球面を使うとき3選

実際に眼科で検査をしていて、等価球面使うときはどんなときか、イメージしてみます。

①視力検査をしていて、自覚で聞いた乱視の度数とレフ値の乱視の度数が違う時
レフの乱視と自覚の乱視のどっちが正しいのかわからないので、比べてもらう必要があります。そんなときに等価球面して、どちらのレンズが見やすいか調べます。

②視野検査のときにレンズが3枚になって、レンズホルダーに入らない時
視野検査で使うレンズホルダーはレンズが2枚入るタイプのものが多いです。レンズを3枚入れたいときに、レンズが入らないので等価球面してレンズを2枚にします。

③メガネ合わせのとき
メガネを合わせるとき、基本的には乱視を減らして処方します。メガネを合わせるときは等価球面を考えながら、乱視の度数を調整して微調整するときが多いです。
(メガネ合わせでの乱視の調整は、経験して慣れていかないとむずかしいときが多いです。奥が深い・・・)

大きく分けると①~③の場面で

等価球面して考えよー

と思います。

③のメガネ処方は等価球面だけではなく、経験や慣れが必要。

今回は
①のレフの乱視と比べる時
②視野検査のとき

この2つの場面で、実際に等価球面する方法をお伝えします。

今日は

①視力検査をしていて、自覚で聞いた乱視の度数とレフ値の乱視の度数が違う時のお話です。

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レフの乱視とくらべるときは、乱視を大きくするときと減らすときがある

等価球面を極めるシリーズ③(前回)で

  • 等価球面するときは、基本的に乱視を減らして考える。
  • 自覚的屈折検査で正しく測れた乱視は、減らしてもいいけど増やすとダメ

そう書きました。

自覚的屈折検査で正しく測れた乱視が、正しい度数だとわかっているときは、等価球面は乱視度を減らすのが基本

等価球面は、自覚的屈折検査で正しく測れた乱視は、減らしてもいいけど増やすとダメを基本に考えたらいいのね。

そう思ってください。

じゃぁ、自覚的屈折検査のときに

レフの乱視は大きいのに、私が測ったら乱視が少ない・・・

こんなときは?

自覚的屈折検査をしているときは、まだ、正しく乱視を測れていません。

レフの乱視はC-3.0Dなのに自覚で測った乱視がC-1.0Dだった。

そんなとき、レフの乱視と自分が測った乱視、どっちがより正確なのか、調べることが必要です。

どうやって調べるかというと…

そう。等価球面を使って調べます。

正しい目の度数を調べている途中であれば、もとの度数C-1.0 Dと比べたい乱視C-3.0D、どっちが正しいか等価球面して調べます。

正しい目の度数を確かめるのが目的のとき、レフの乱視と自覚の乱視を比べるので、乱視を大きくするときもあるし少なくするときもある。
自覚的屈折検査を測っているとき以外は、等価球面するときは乱視を減らして等価球面します。

ややこしい書き方だけど、感覚でわかってー。

ただ・・・

レフの乱視と自覚の乱視が違うときは、乱視測定のときにも少しコツと練習が必要です。

そこが自覚的屈折検査の難しいところ・・・・

この話は、また、自覚的屈折検査・実践編、のようなことを書くときに少しづつ書いていきます。

今は

自覚的屈折検査で、目の度数がどれくらいかを測っているときは、レフの値と比べるために乱視を増やして等価球面することもあるんだな

と、ぼんやり思っておくくらいで大丈夫です。

がんばって自覚で乱視を聞けた!そう思っても、レフ値の乱視と比べてみるとレフ値の方がハッキリ見えると言われることもあります。

レフの乱視の方が見やすいよ

そう言われるのは、検査をする人の技量というより、患者さんの理解度も関係しています。

乱視を自覚でしっかり聞けるようになるには、検査をする人も、患者さんも練習が必要です。

はじめは患者さんも何を聞かれているのかわからないから、答えにくい。

測っている人も初診者だと上手く乱視を聞きだせない。

いいんです。それで。

はじめはお互いうまく測れなくて大丈夫。

練習して回数を重ねていると、少しづつ感覚が身についてきます。

ある程度の経験がある検査の人が視力検査をしていても、患者さんが乱視検査初めての場合は乱視を正しく測れないこともあります。

乱視を上手く聞き出せない条件はいろいろです。

そこが、自覚的屈折検査の難しいところだけど、楽しいところでもあります。

話がすこしそれてしまいました。

まとめると

レフの乱視と自覚の乱視が大きく違うときは、いろいろな条件で乱視を上手く聞けていない可能性がある。

なので、検査員が測った乱視とレフの乱視、どっちがよく見えるのかをはっきりさせるために、自覚の乱視とレフ値の乱視を等価球面して調べる必要がでてくるのです。

ここまでの話で

自覚的屈折検査のときは、レフの乱視と自覚の乱視を比べるために乱視をふやすときと乱視を減らして等価球面するときがあるんだな

ということがなんとなくわかってきたら、次の項目で具体的な度数を使ってイメージしてみましょう。

乱視を減らして等価球面するとき

乱視を減らして等価球面するときは、今までの手順とイメージで大丈夫です。

具体的な度数で考えます。

レフの乱視はC-1.0DAx90°、自覚的屈折検査で測った乱視はC-3.0Dのとき。
オートレフで測ったら、レフの乱視はC-1.0Dだった。

乱視は1.0Dくらいね。よーし!測るぞー。

そう思って自覚的屈折検査をはじめると、乱視が3.0Dまで入った。

自覚的屈折検査の結果はS-0.5D:C-3.0DAx90°

えー!!想像とちがって自覚でC-3.0D入ったんですけど…、自覚のC-3.0DとレフのC-1.0D、どっちが正しいの?

そう思いますね。

そんなときに等価球面して、どっちが正しいのか確かめるんです。

等価球面の方法は

① 元の乱視から変えたい乱視の差を考える
この場合、元の乱視は自覚の結果です。

S-0.5D:C-3.0DAx90°でした。

レフの乱視はC-1.0D

自覚の乱視とレフの乱視の差は2.0D

② ①の半分を考える
2.0の半分は1.0D

③ ②の答えを、S面にたす。
※たすと、近視は大きくなって、遠視は少なくなる
S-0.5Dは近視なので、後ろのピントが左に動くと近視の度数は大きくなる。なので、S-0.5Dに1.0Dを足すと―1.5Dの位置になります。

④等価球面、完成
S-0.5D:C-3.0DAx90°をC-1.0Dで等価球面すると、S-1.5D:C-1.0DAx90°になります。

ここまで頭の中で計算できたら、実践です。

手順を実際の検査風景でイメージしてみます。

  1. レフ測る(レフの乱視はC-1.0D)
  2. 視力検査をする(自覚的屈折検査の結果は1.0×S-0.5D:C-3.0DAx90°)
  3. S-0.5D:C-3.0DAx90°が入っている状態から、等価球面したいS-1.5D:C-1.0DAx90°にレンズを変えます。

さっきのレンズ(自覚)と今のレンズ(レフ値)、どっちが見やすいですか。くっきり見えるほうはどっちですか?

 

さっき(自覚)のレンズのほうが見やすいわ。今はなんか、ぼやけてる。

そういわれたら、自覚的屈折検査で調べた乱視を採用します。

S-0.5D:C-3.0DAx90°に決定。

S-1.5D:C-1.0DAx90°の方が見やすいと言われたら、S-1.5D:C-1.0DAx90°でもう視力を測ります。

どっちも変わらないよ

そう言われたら、自覚で測ったレンズを採用しています。

私の場合ですが、レフの乱視と自覚の乱視を比べたときは、カルテにコメントを残すようにしています。

・レフ値と比べるも、かわらず
・レフの乱視より見やすい
・自覚はC-3.0Dまで入るもレフ値の方が視力upする

こんな感じのコメントを書いています。

検査結果だけでは表しきれないことだけど、今後の検査につなげていきたいことはコメントで伝えるようにしています。

乱視を大きくして等価球面するとき

つぎにレフの乱視が、自覚的屈折検査で測った乱視より大きい場合のシミュレーションをします。

レフの乱視はC-3.0 Dなのに、自覚的屈折検査をしたらC-1.0Dまでしか入らなかったパターンです。

手順は同じです

  1. レフ測る(C-2.0D)
  2. 視力検査する(S-1.0D:C-1.0DAx90°)

自覚で測ったら、レフより乱視が全然入らんやん・・・

こんな場合はS-1.0D:C-1.0DAx90°の乱視をC-2.0Dにして比べたい。

乱視を増やして等価球面します。

乱視の幅を広げるイメージなので

後ろのピントのS-1.0Dが右に動きます。

イメージで考えてみます。

自覚で測ったS-1.0D:C-1.0DAx90°のイメージ。

レフの乱視はC-2.0Dなので、乱視の幅をひろくしたい。

前のピントは左に動いて、後ろのピントは右に動きます。

前と後ろのピントがどれくらい動くかというと、ひろげたい乱視の幅の半分。

C-1.0DをC-2.0Dにしたいので、1.0D乱視の幅をひろげたい。

なので0.5Dずひろげます。

後ろのピントはS-1.0Dから右に動く。

度数のイメージは、左にピントが動くと遠視は度数が小さくなって、近視は度数が大きくなる。

右にピントが動くと遠視は度数が大きくなって、近視は度数が少なくなる。

後ろのピントは右に動いたので、近視の度数が少なくなります。

後ろのピントはS-1.0Dだったので、0.5D動いてS-0.5Dになります。

なので、C-2.0Dで等価球面すると、S-0.5D:C-2.0DAx90°

最小錯乱円の位置を考えて同じ度数になっているのか確認します。

S-1.0D:C-1.0DAx90°の最小錯乱円は、乱視の半分量をS面に足すので、S-1.5D

S-0.5D:C-2.0DAx90°もS-1.5D

同じですね

こんな感じで、自覚的屈折検査をしているときに

レフの乱視と自覚で測った乱視が違うから、どっちがほんとの度数か確かめたい!

と思ったら、等価球面して比べます。

何回も言いますが、自覚的屈折検査をするときだけ、乱視を大きく大きくしたり少なくしたりして等価球面します。

自覚的屈折検査で正しい乱視の度数が分かったあとに等価球面するときは、乱視は減らして等価球面します。

最小錯乱円の計算のコツはこちらの記事を見てくださいね。

乱視を大きくして等価球面する練習

乱視の度数を少なくして等価球面する方法は、何回も練習してきたので、イメージはだいぶできやすくなっていると思います。

乱視を少なくして等価球面するとき、後ろのピントは左に動きました。

乱視を大きくして等価球面する方法は、後ろのピントが右に動くイメージです。

あとは、することは同じです。

今まで、自覚的屈折検査の基礎シリーズ、等価球面を極めるシリーズで、ずーーーっとピントのイメージ問題をしてきた効果がそろそろででくるよー!

そう言いたいところ。

ピントが右に動くよ

 

遠視は大きい度数になって、近視は少なくなるのね。

遠視は網膜からピントの位置が離れていって、近視は網膜にピントが近づくイメージでしょ?

じゃぁ、ピントが左に動くっていうと?

 

遠視は網膜に近づいて、近視は網膜からピントが離れていくんでしょ?

だから、近視の度数は大きくなって、遠視の度数は少なくなるのよねー

ここまでわかれば、完璧です。

イメージしやすいように、度数のイメージ図をつけておきます。

ただ、ちょっと気をつけておいてほしいのが、この言い方は私のサイト内だけ、です。わかりやすいように、右・左のイメージで説明してます。。。

本題です。

このイメージで、乱視を大きくして等価球面する方法を何問かしてみましょう。

練習問題

S+1.0D:C-1.0DAx90°が自覚で、レフ値の乱視はC-2.0Dだったとき等価球面するにはS面は何Dにしますか?

レフを測ったらC-2.0D

必死に自覚的屈折検査をしたら、S+1.0D:C-1.0DAx90°だった

あれー?レフと違うけど、私が測ったC-1.0Dって正しいの?

そう思ったら、確認しましょう。

確認方法は、患者さんにS+1.0D:C-1.0DAx90°とC-2.0Dのどっちがよく見えるか聞きます。

でも、ただ乱視だけを増やして…S+1.0D:C-2.0DAx90°にするとダメですよね。

どうしてダメだったでしょう?

そう、等価球面値が違うからです。

S+1.0D:C-1.0DAx90°の等価球面はS+0.5D

S+1.0D:C-2.0DAx90°の等価球面はS±0.0D

等価球面値が違うので、S面をそのままにして乱視だけを増やすのはダメです。

S面を調整して、同じ等価球面値にしてから、見比べてもらいましょう。

どうやってS面を調整するでしょう?

乱視の幅を広げで等価球面します。

乱視の幅が広がるので、後ろのピントは右に動きます。

何D動くでしょう

後ろのピントは、C-1.0DとC-2.0Dの差の半分、後ろに動きます。

0.5D動きます。

ピントが右に動くと、近視は減って、遠視は増えます。

なのでS+1.0DはS+1.5Dになります。

S+1.0D:C-1.0DAx90°は、S+1.5D:C-2.0DAx90°にすると、同じ度数になる。

確かめてみましょう。

S+1.0D:C-1.0DAx90°の等価球面はS+0.5D

S+1.5D:C-2.0DAx90°の等価球面はS+0.5D

同じ度数になっているので、S+1.0D:C-1.0DAx90°とS+1.5D:C-2.0DAx90°を見比べてもらって、見やすい方のレンズを採用します。

 

自覚で測ったら、S+2.0D:C-1.0DAx90°で、レフの乱視がC-3.0Dのときは?

レフを測るとC-3.0D

自覚的屈折検査をするとS+2.0D:C-1.0DAx90°で、レフの乱視と全然違う。

どっちが正しいの…?

等価球面して確かめましょう。

等価球面の計算方法を一緒にしてみましょう

S+2.0D:C-1.0DAx90°の度数イメージ

乱視の幅を1.0Dから3.0Dに動かしたい

2.0D分乱視を動かしたいので1.0Dづつ前のピントと後ろのピントを広げます。

乱視を3.0Dにしたときのピントのイメージ

S+2.0D:C-1.0DAx90°の乱視を3.0Dにしたいときは、S+3.0D:C-3.0DAx90°に等価球面してから見え方を比べてもらいます。

S+2.0D:C-1.0DAx90°の最小錯乱円は乱視の半量をS面に足すので、S+1.5D

S+3.0D:C-3.0DAx90°の最小錯乱円もS+1.5D

最小錯乱円が同じなので等価球面しても大丈夫ですね

 

S-1.0D:C-1.0DAx90°が自覚で、レフの乱視がC-2.0D。等価球面して確かめたいときはどうしたらいいでしょう
S-1.0D:C-1.0DAx90°の度数イメージ
乱視をC-2.0Dにしたい
C-1.0DからC-2.0Dに乱視を変えて比べたい
なので、C-1.0DとC-2.0Dの差を考えて…
差は1.0D
1.0Dの半分の乱視をS面に加えます。
半分の量は0.5D
乱視の幅を大きくしたいので、後ろのピントは右に動きます。
ピントが右に動くと近視の度数は少なくなる
後ろのピントのS-1.0Dの位置は、0.5D右に動くのでS-0.5Dになります。
という訳で
S-1.0D:C-1.0DAx90°はS-0.5D:C-2.0DAx90°に等価球面できます。
計算が合っているか、最小錯乱円の位置を考えて確認します。
S-1.0D:C-1.0DAx90°の最小錯乱円は乱視の半量をS面に足して、S-1.5D
最小錯乱円を考えるときは、乱視が減るイメージなので、後ろのピントは左に動きます。
なのでS面は近視が大きくなって、遠視は少なくなります。

ピントのイメージできてるなかなー?乱視が大きくなる場合と最小錯乱円は後ろのピントが逆に動くイメージだよ。ややこしくなってませんかー?

S-1.0D:C-1.0DAx90°の最小錯乱円はS-1.5D

S-0.5D:C-2.0DAx90°の最小錯乱円もS-1.5D

同じ最小錯乱円です。

等価球面の計算にまだ自信がないときは、等価球面の計算をしたあとに最小錯乱円を考えると、自分で答え合わせができるのでおススメです。

 

自覚で測るとS-2.0D:C-0.5DAx90、レフの値はC-1.5D。どっちが正しい度数?どうしたら確かめることができるでしょう。
S-2.0D:C-0.5DAx90°の乱視をC-1.5Dにして、どっちが見やすいのか比べたい。
C-0.5DをC-1.5Dにするので、乱視の幅を1.0D広げたい。
後ろのピントのS-2.0Dの位置は、広げたい乱視(1.0D)の半分の0.5D、右に動きます。
S-2.0DはS-1.5Dになる。
S-2.0D:C-0.5DAx90°はS-1.5D:C-1.5DAx90°で等価球面します。
計算があっているか、チェックします。
S-2.0D:C-0.5DAx90の等価球面はS-2.25D
S-1.5D:C-1.5DAx90°の等価球面もS-2.25D
大丈夫ですね
自覚S-0.5D:C-2.0DAx90°、レフの乱視がC-3.0Dの場合、等価球面するとS面は何Dになるでしょう
最後の問題です。
自覚S-0.5D:C-2.0DAx90°をC-3.0Dで等価球面したいとき。
動かしたい乱視は1.0D
S面の度数(S-0.5D)を1.0Dの半分の0.5D動かします。
動かす方向は、乱視が増えるので右。
S-0.5Dを0.5D右に動かすので、S±0.0D
S-0.5D:C-2.0DAx90°はS±0.0D:C-3.0DAx90°に等価球面できます。
合ってるかチェックします。
S-0.5D:C-2.0DAx90°の等価球面はS-1.5D
S±0.0D:C-3.0DAx90°の等価球面S-1.5D
あってますね

おつかれさまでしたー!!

なんとなく、感覚がつかめてきた

そう思ってもらえたら嬉しいです。

まとめ

今日のポイント

・自覚的屈折検査のときは、レフと自覚、どっちが正しい乱視か調べるときがある
・調べるときは、乱視を大きくするときもあるし、小さくするときもある
・乱視を大きくして等価球面する方法がイメージを練習する
次回の予定
・ハンフリーで等価球面を使うとき

ちょっとづつ、等価球面がなんなのか、わかったきたよー

そう感じたら、続きをよんでくださいね。

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