等価球面をハンフリーで使う―等価球面を極める⑦

等価球面を極める

等価球面の計算方法、イメージ化で説明してます。

等価球面の方法はわかったけど、ハンフリーのときは自動入力するし、あんまり関係ないよね

そう思っている人、必見。

等価球面をイメージできるようになると、ハンフリーのときに自分で等価球面できるようになるよー。

今まで、ハンフリーは「自動」でレンズを計算してた人も、自分で計算できるようになるから、見てくださいね。

等価球面シリーズ、余裕があれば①からがおススメです。

最小錯乱円が大きなポイント!-等価球面を極める①
眼科でよく使う等価球面という言葉。乱視度数を調整するときに使います。等価球面する方法は知ってるけどイメージできない。計算苦手という人。最小錯乱円のイメージから等価球面を理解する方法を説明してるサイトです。超初診者さん向けサイトです。

自覚的屈折検査の基礎シリーズもおすすめ

近視・遠視・乱視とピントの位置ー自覚的屈折検査の基礎①-
眼科で視力検査をしているけど自覚的屈折検査の意味がよくわからないという超超初心者さんむけ。近視・遠視・乱視と目のピントの位置を解説しています。自覚的屈折検査は目のピントの位置を意識して測ることが大切。まずは近視・遠視・乱視のピントの位置を理解しよう!
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前回のおさらい

前回は等価球面を計算する法則の話をしました。

乱視が大きくなると、S面の度数はプラスに動く
乱視が小さくなると、S面の度数はマイナスに動く
乱視度数を少なくして等価球面する場合
自覚で測った度数はS+0.5D:C-3.0DAx90°、レフで測った乱視はC-1.0D
どっちの乱視が正しいのはを調べるときは
S+0.5D:C-3.0DAx90°をC-1.0Dで等価球面します。
乱視が減ると、S面の度数はマイナスに動きます。
C-3.0DとC-1.0Dの差2.0Dの半分の量の1.0D、S面をマイナスに動かします。
S-0.5D:C-1.0DAx90°
S+0.5D:C-3.0DAx90°とS-0.5D:C-1.0DAx90°で見え方をくらべます。
乱視度数を増やして等価球面する場合
S-1.5 D:C-1.5DAx90°をC-3.0Dにしたいとき
S面をプラスに動かして等価球面します。
等価球面すると、S-0.75D:C-3.0DAx90°になります。
自覚的屈折検査をしいるときは、正しい乱視を調べることが目的。
レフの度数と自覚の乱視を比べるために、乱視は大きくしたり小さくしたりして等価球面します
これが前回の話でした。
等価球面の計算の法則ー等価球面を極める⑥
眼科検査の超初心者さん向けに、等価球面をやさしく解説。すぐにできる計算のコツをお伝えします。超初心者さん向け。等価球面に自信がない人におすすめです。
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ハンフリーの時は乱視を減らして等価球面することを心がける

等価球面の計算は、ハンフリーをするときにも使います。

ハンフリーは、視力検査で使った矯正レンズを入力すると、自動でどのレンズを入れたらいいか計算して教えてくれます。

でも、自分でも計算できると、すごく便利。

基本的には遠くの矯正レンズと年齢をみて、使うレンズを計算します。(この話は近見付加度数が関係してくるので、また別の機会に…)

近見付加を考えてレンズを計算したら・・・

レンズを3枚入れたいのに、入らない!

こんな場面がおこります。

ハンフリーのレンズホルダーには、レンズが2枚しか入らないんです。

施設によって使っているレンズはいろいろだと思いますが、私の病院では6.0D以上は0.5Dステップで、7.0Dからは1.0Dステップの検眼レンズです。

そこに単品で8.5Dと7.5Dを購入してます。

なので、S-6.0Dより強い度数のレンズは0.5Dきざみ。

ハンフリーの時に

レンズを3枚入れたいのに、2枚しかレンズ入れれない‥。

というときがあって、困ります。

たとえば

S-6.25D:-2.0Ax90°のレンズを入れたいとき

視力検査では

S-6.0D
S-0.25D
C-2.0D

3枚使います。

ハンフリーはレンズを2枚にしないとダメなので、等価球面が必要なのです。

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S面を動かして乱視の度数を考える方法

今までは乱視の度数を考えて、S面の度数を考えていました。

S-1.0D:C-3.0DAx90°の乱視をC-1.0DにするとS面は何Dになる?

乱視の差を考えて、その半分の度数、S面を動かしまーす。乱視が減るので、S面はマイナスに動きまーす。

答えはS-2.0D:C-1.0DAx90°でーす

みたいな感じです。

乱視度数が決まっていて、S面を考えていました。

でもハンフリーのときは逆です。

S面の度数をS-6.25 DからS-6.5Dにしたいから、乱視は何D入れたらいいでしょう?

使えるS面の度数が決まっているので、S面を考えてからC面を考えるという質問に変わります。

ハンフリーのときは、S面の度数を決めて乱視を求めるイメージです。

今まで練習した度数で考えてみましょう。

S面の度数をS-1.0DからS-1.5Dに0.5マイナスに動かします。

S面がマイナスに動くので乱視は減ります。

減る量は?

増えたS面の度数の2倍の乱視が減ります

S-2.0D:C-2.0DAx90°の乱視の幅を1.0Dにしたいイメージ。

イメージ化で考えてみしょう。

はじめの度数イメージはこうです。

S面の度数をS-1.0DからS-1.5Dにするので後ろのピントは0.5D動く。

後ろのピントが0.5D動くので、等価球面すると前のピントも0.5D動きます。

前のピントも後ろのピントも0.5Dづつ動くので乱視の幅は、動いたS面の倍の量の乱視が減ります。

S面をマイナスに動かして等価球面するとき、S面の倍の量の乱視が減る。
後ろのピントであるS面を最小錯乱円の方に動かして等価球面すると、前のピントも最小錯乱円の方に動くので、S面が動いた倍量、C面が少なくなります。

実際に等価球面する手順

S-6.25D:C-2.0Ax90を等価球面してみましょう。

ハンフリーのとき

S-6.00D
S-0.25D
C-2.0D

3枚レンズが入らないので、2枚にするために等価球面します。

自覚的屈折検査で乱視が2.0Dと決定したので、乱視は減らして等価球面します。

乱視を増やして等価球面すると、見にくくなってしまうので、乱視は減らして等価球面します

乱視は、水色で塗った部分の中で動かすイメージです。

乱視を減らすと、S面はマイナスとプラスどちらに動くかというと…

乱視を減らして等価球面すると、S面はマイナスに動きます。

・S-6.25Dをマイナスに動かしたい。
・使うレンズを球面レンズと乱視のレンズで2枚にしたい。

1枚は乱視のレンズで使うので、S面レンズを―6.00Dとー0.25Dの2枚から1枚になるようにしたらいいですね。

S-6.25よりマイナスのレンズで、1枚になるレンズを探します。

私の病院の場合S-6.0Dの次はS-6.5D

なのでS面レンズはS-6.5D

S-6.25DをS-6.5Dにすると、S面が0.25D動きます

乱視は0.25Dの倍量の0.5D減ります。

乱視はC-1.5Dになります。

S-6.25D:C-2.0Ax90°をS-6.5Dで等価球面すると、S-6.5D:C-1.5Dになります。

・S-6.5D
・C-1.0D

2枚なので、ハンフリーのレンズホルダーに入ります。

ハンフリーの自動計算じゃなくても、自分で計算できたよー

練習問題

何問か、練習してみましょう

S-6.75D:C-3.0DAx90°でS面をS-7.0Dにしたいとき

S面の度数をS-6.75DからS-7.0Dにしたいので、S面が0.25D動いています。

S面はマイナスに動いているので、乱視は減ります。

S面は0.25D動いて、動いたS面の量の倍の乱視が減ります。

0.25Dの倍量は0.5D。

0.5D乱視が減るので、乱視はC-3.0DからC-2.5Dになります。

S-6.75D:C-3.0DAx90°は、ハンフリーで使う度数はS-7.0D:C-2.5DAx90°です。

確かめます。

S-6.75D:C-3.0DAx90°の最小錯乱円はC-3.0Dの半量をS-6.75Dに足すので、S-8.25D

S-7.0D:C-2.5DAx90°の最小錯乱円はC-2.5Dの半分の1.25DをS-7.0Dに足すので、S-8.25D

同じ最小錯乱円になるので、合っていますね。

最小錯乱円のもとめかたは、こちらの記事を読んでくださいね。

リンク

S-9.5D:C-2.0DAx90°をS面をS-10.0Dにしたい。乱視は何D入れますか?
S面が―9.5DからS-10.0Dになっています。
近視が増えているので、乱視は減ります。
増えた近視の量の、倍の乱視が減ります。
近視は0.5増えたので、乱視は1.0D減ります。
ハンフリーで使う度数は、S-10.0D:C-1.0DAx90°
S+9.25D:C-1.0DAx90°をS+9.0DにするとC面は何D入れますか?
S面の度数が0.25D、マイナス方向に動いているので、C面が減ります。
0.25Dの倍の量のC面が減るので0.5D減る。
ハンフリーで使うのはS+9.0D:C-0.5DAx90°

こんなにプラスレンズ入れる人、いてる?

いてるよー。水晶体をとってしまって、無水晶体眼になっている人はS+10.0D前後の人がいるよ。眼内レンズを入れてない状態を無水晶体眼というよ。

たまにS面がS+10.0D前後になる人もいるので、計算できるようにしておきましょう。

ハンフリーはS面を自分で決めれるかどうかがポイント

ハンフリーで

レンズを3枚じゃなくて、2枚にしたい。

そう思ったときに大切なことは、S面の度数を自分で決めて等価球面できるかどうかです。

等価球面の方法はわかっていて、乱視を減らすことも増やすこともできるし、S面の度数を変えて何DのC面を入れたらいいかもわかる。

でも、実際にハンフリーの検査のとき

え???S面は何Dにして等価球面したらいいの??

そうパニックになっていては、知識が使えないままで終わってしまします。

もったいないーーー!!

ハンフリーのとき、自分でS面を決めれるように練習しましょう。

S-8.75D:C-2.0DAx90°のレンズを2枚にしたいとき、どうする?

S-8.00D
S-0.75D
C-2.0D

3枚じゃなくて2枚にしたい。

乱視を減らして考えるので、S面のマイナスは大きくなります。

検眼レンズをチェックします。

S-8.75に1番近いマイナスのS面のレンズはS-9.0D

S-9.0DにしたいのでC面は何Dにするか考えます。

S-8.75D:C-2.0DAx90°のS面を―9.0Dにするので、S-9.0D:C-1.5DAx90°

S-9.0Dにできましたかー?

S+10.5D:C-1.0DAx90°のレンズを2枚にしたいときは?
乱視を減らしたいのでS面をマイナスに動かしたい。
S+10.5Dをマイナスに動かして1枚にできるレンズは何か考えます。
S+10.0Dですね。
S面を0.5D減らしたので、C面は1.0D少なくなります。
S+10.5D:C-1.0DAx90°はS+10.0Dで等価球面します。
S-10.5D:C-1.0DAx90°は?
さっきの問題とはプラスとマイナスが逆ですね。
S-10.5Dをマイナスに動かして1枚にできるレンズは何Dでしょう。
S-11.0Dです。
S-10.5D:C-1.0DAx90°はS-11.0Dで等価球面できます。
乱視が減ると、S面がマイナスのとき度数は増えて、プラスは減る
つづけてもう少し練習しましょう。
S+7.75D:C-1.5DAx90°のレンズを2枚にするには?
S+7.75Dに1番近い、マイナスよりのレンズは?
S+7.5Dです。
S面は0.25D動いたので、倍の0.5D乱視を減らします。
S+7.5D:C-1.0DAx90°になります。
施設によって、S+7.5Dがない場合、S面をS+7.0Dにします。
この場合、S面が0.75Dマイナスに動いたので、倍の1.5D乱視を減らします。
S+7.0Dになります。
S+7.5Dがある場合はS+7.5D:C-1.0DAx90°
S+7.5Dがない場合はS+7.0D
S+7.5Dがあるのに、S+7.0Dにしてはいけません。
少しでもくっきり見えるように、もとのS面度数に近いほう、乱視が入っているほうの等価球面値を選択します
S+7.75D:C-1.0DAx90°の場合は?
S+7.75Dに1番近いマイナスよりのレンズを探します。
S+7.5D
S+7.5D:C-0.5DAx90°ですね。
S+7.5Dがない場合は?
S+7.0Dを使います。

できる人~!

はーい。S+7.75DをS+7.0DにするのでC面は0.75Dの倍の1.5Dを減らして・・・

 

あれ?C面は―1.0Dですけど…。1.5D減らせません…

はい。この場合はどうしますか?

S面だけで等価球面します。
S+7.75D:C-1.0DAx90°をS面だけで等価球面したら、C-1.0Dの半量をS面に足してマイナス方向に動かすので、S+7.25Dになります。
S+7.25D
そうです
S+7.0D
S+0.25D
2枚になります。
S-7.25D:C-1.5DAx90°ハンフリーで等価球面するには?
マイナスの等価球面も、もう少し考えてみましょう。
S-7.25Dの1番近いマイナスレンズをチェックします。
S-7.5Dです。
S-7.25DとS-7.5Dの差を考えると0.25D
0.25Dの倍の0.5D、乱視を減らします。
S-7.5D:C-1.0DAx90°です。
この場合も、S-7.5Dがなくて、S-7.0Dの次がS-8.0Dになっている場合を考えてみましょう。
S-7.25Dに1番近いマイナスのレンズはS-8.0Dになります。
S-7.25DとS-8.0Dの差は0.75Dなので倍量の1.5D、乱視を減らします。
答えはS-8.0Dになります。
S-7.25D:C-1.5DAx90°は
S-7.5D:C-1.0DAx90°
S-8.0D
どちらかで等価球面します。
S-7.5Dがある施設ではS-7.5Dを使います。
S-7.25D:C-0.5Ax90°の場合は?
この場合もS-7.5Dがある場合はS-7.5Dを使って考えます。
S-7.25DとS-7.5D、0.25D増えているので、0.5D乱視を減らします。
S-7.5Dになります。
S-7.5Dがない場合

1番近いマイナスのS面は、S-8.0Dかな。

と想像します。

S-7.25DとS-8.0Dでは0.75Dの差があるので、乱視を1.5D減らすのね

あれ?乱視はC-0.5Dしかないわ

というわけで、乱視をなくしてなくして等価球面する方法に変更
S-7.5Dになります
S-7.5Dのレンズがある場合とない場合、答えは同じですが、考え方が違います。

注意!乱視を増やして等価球面しない

さきほど考えてたS-7.25D:C-1.5DAx90°
S-7.5Dがある場合はS-7.5D:C-1.0 DAx90°で等価球面しました。
S-7.5 Dがない場合、等価球面するとS-8.0Dになりましたね。
ここで、ふと疑問に思いませんか?

あれ?S-8.0Dではなくて、S-7.0Dにしたらだめなの?

自覚的屈折検査のときに、S-7.25D:C-1.5DAx90°をS-7.0Dで等価球面すると、乱視を増やしてS-7.0D:C-2.0DAx90°になるって考えたよ。

自覚的屈折検査のときは、正しい乱視がわからないから自覚の乱視とレフの乱視、どちらが正しいかを比べるために乱視を増やしたり減らしたりして等価球面して確かめました。

ハンフリーの等価球面は自覚的屈折検査の等価球面と意味が違います。

自覚的屈折検査のときは、乱視を決めるために等価球面する。だけど、ハンフリーのときは、ちゃんと測れている乱視を等価球面するイメージ

自覚的屈折検査で度数を決定した乱視を等価球面するときは、乱視は減らして考えます。

水色の中で等価球面するイメージです。

等価球面するときは、患者さんが持っている乱視の度数より、少なくするのが基本
なので、S-7.25D:C-1.5DAx90°をハンフリーで等価球面するときは、S-7.5D:C-1.0 DAx90°かS-8.0Dで等価球面します。

練習問題①

もう少し練習してみます。

S面を大きく動かして等価球面するときは、遠視がすごく大きいときか近視がすごく大きい場合です。

S-10.25D:C-2.0DAx90°を等価球面する。

S面はS-10.0D、S-11.0D、S-12.0D・・・を使うことができます。

この場合も、乱視を減らして考えるのでS面は1番近いマイナスのS面にするか、乱視を抜いて等価球面するかのどちらかになります。

S-10.25Dに1番近いS面の度数はS-11.0D

S面が0.75D動いたので、乱視は倍の1.5D減らします。

S-11.0D:C-0.5DAx90°

乱視を抜いてしまう方法だと、乱視の半分をS面に足して、S面はマイナスに動かします。

C-2.0Dの乱視の半分は1.0D

S-11.25D

もとの度数のピントに近い方がいいので、S-11.0D:C-0.5DAx90°を採用します。

イメージで考えると、度数のイメージがこうです。

はじめの度数である、うしろのピントと前のピントに近いS-11.0D:C-0.5DAx90°を採用します。

練習問題②

S-14.0D:C-1.0DAx90°をハンフリーで等価球面する

S-14.0Dがなくて、S-13.0Dの次はS-16.0D。

この場合の等価球面は何Dをいれますか。

乱視を減らして等価球面するとS-14.5Dになります。

S-13.0D
S-1.5D

2枚になって、等価球面完成です。

このとき、乱視を増やしてS-13.0D:C-3.0DAx90°は入れません。

まとめ

今日のポイント

・ハンフリーのとき、自分で等価球面しよう
次回の予定
・割り切れないときはどうするか。

なんとなく、等価球面の計算方法と使い方がイメージできてきた気がする!

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