眼科には視力検査以外にも、たくさんの検査があります。

眼科ってどんなとこだろ?

視力測るところ?コンタクト買いに行くとき、行ったことあるけど。
こんな気持ちのまま
眼科で働くことになったら

ええー!!眼科ってこんなに検査あるの?ナニコレ?見たとこもない機械なんですけど
そう…。少しびっくりするかもしれません。
眼科には視力検査の他にも、いろいろな検査の器械があります。

こんな状況の方、応援してますよー

どの検査をするときも、カルテをみて視力を確認してから検査をする。これ、大切です。
良くない検査の例

OCT撮って~

はいっっ

ドキドキするぅ~。
患者さんを呼び込んで、OCTの前に座ってもらいます。

シラス HD-OCT

今から目の奥の網膜の撮影をしますね。中を見たら、このような緑のバッテンが見えるので、見えたら緑のまん中を見てくださいね。(指標のサンプルを指さしながら説明)

では、右目から撮影するので、左のココにお顔をのせてください。中に緑のバッテン見えますか?

んー。見にくいわね。
患者さんの目がキョロキョロ動いています。

えええーーーー!!なんでー?ちゃんと見てよー

今から眼圧といって、目の固さを測りますね。空気がプシュッと目に当たりますよ

トプコン|ノンコンタクトタイプトノメーター CT-1P

中の緑の光を見ててくださいね

ちょっとー。見えへんで。おれ、右目、視力悪いねん。

あああー!!ごめんなさい。

今から眼圧測りますねー。
プシュップシュッ!

よし!完璧!

こっちの目、義眼やで

ひぃぃー!!

この3つの例、あまりよくない状況です

でも、初心者のころは検査をすることに必死になるので、検査の前にカルテを見ることをわすれてしまう時があるんです
- 検査をオーダーされて、カルテも見ないで検査を始めてしまう
- 患者さんを呼び込んで、カルテをチェックしないで、とりあえず眼圧を測り始める
これは、やめておきましょう。
患者さんの視力チェック、毎回わすれずに!
眼科の機械には、「ここを見てください」という固視点(見る場所)があります。
視力が0.01、指数弁、など

視標、見にくいかも?
そう思うときは

もう片方の目でここを見てくださいね

まっすぐ見る感じでいいですよ。そうそう。そこそこ!
など、かける言葉をアレンジします。
患者さんが

見えないわ。どこを見たらいいんだろう
そんな不安を感じないように、声をかけましょう。
検査の前にカルテを見て、患者さんの状態を頭に入れてから検査をはじめるくせをつけるといいですね。
意識して患者さんの情報を自分の中に入れることで

この人のOCTってどうなってるんだろ

視野は?

いつから見にくいのかな?子どものころから?数年前から?先週から?

見にくい原因は何なのかな?

日常生活に不自由が出るくらいの視力・視野であれば、だれかサポートしてくれる人がいるのかな(視能訓練士さんなら、余裕が出てきたら考えるかな)
- 検査に慣れているのか
- まだまだ必死で毎回冷や汗をかきながら検査をしているのか
必死度にもよりますが
自分のペースでいいので、、患者さんの見え方や生活に少し意識をむけると、患者さんの安心にもつながります。
患者さんが

右目は見えない・・・
と自分から言うまえに
スタッフが

右目は少し見にくいほうですねー
そう声をかけた方が

ちゃんとわかってくれてるな
と思って、安心してくれると思います。
視力検査のほかに、どんな検査機器があるの?
補足ですが、主な眼科機器を紹介しておきます。

施設によって規模が違うし、置いている機械も違うので、1例としてみてね。
とにかく、眼科にはたくさんの目の機能を測る検査機器があるんです。
目に空気をあてて、目の固さを測る検査です。
眼圧検査は、苦手な患者さんが多いです。
目のだいたいの度数を測る器械です。
だいたいの近視・遠視・乱視の量がわかります。
角膜の形を測って解析する機能がついている機種もあります。

NIDEK|オートレフAR-1
見える範囲の検査です。
視野検査の1つで、暗い部屋で行います。
患者さんは、「光が光ったかな」と思ったらボタンを押します。
眼科にはいろいろな検査がありますが、視野検査は患者さんがストレスを感じる検査の1つです。
検査中に、患者さんがよく感じること
・しんどい
・集中力が途切れてしまう
・一生懸命見ようとして、涙が出てくる
・苦手
・目が動いてしまう
・ボタンを押すタイミングがわからない
・見えてないのに押してしまう
・見えているけどボタンを押し損ねた、など
ハンフリー
GP
目の奥の網膜部分や、視神経の部分を撮影して、解析します。
目をCTで撮影するようなイメージです。
目の前の部分である、角膜と水晶体の撮影をします。
角膜の形を測ったり、角膜の形を測ることもできます。
目の奥の網膜をカラー写真でとる器械です。
タイプは2つあります。
①瞳孔を開いていない状態で、正面だけをとれる無散瞳タイプ。健康診断でも使われます。
②瞳孔を開いていろいろな角度の写真を撮ることができるタイプ。造影剤を入れながら検査をする、特殊な検査にも使います。
・無散瞳カメラ
・眼底カメラ
・超広角眼底カメラ

角膜内皮細胞は、1度壊れてしまうと再生しません。手術・角膜の病気・加齢・コンタクトレンズ装用で角膜内皮細胞が減るときがあります。
目の長さを測る機械です。
まとめ
視能訓練士さんや、ベテラン検査員さんであれば、視野の状態、その他の目の状態もチェックできると、よりいいです。
日ごろから、カルテから情報を読み取る訓練をしていれば
- 患者さんに安心してもらえる
- 自分のスキルアップにもつながる
一石二鳥!です。

目の状態や視力の状態に興味が出れば、今より充実した眼科検査生活になりますよ。

急に120%頑張る必要はありません。自分のレベルに合わせて、少しづつ、が大切です。意識するだけでも違うので、実践してみてくださいね。
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