近視・遠視・乱視という言葉、聞いたことがありますか。

あるあるー!私、小学校のときに近視になってメガネかけたー

私も知ってるー。乱視があると見にくいよねー

じゃぁ、近視と遠視と乱視ってどう違うかわかる?

眼科でカルテに近視と遠視と乱視は、どう書くのかわかる?

・・・・・知らん。説明できない
そう思ったら続きを読んでね
近視・遠視・乱視の見え方
近視の見え方
近視は近くが見えて、遠くがぼやけている状態です。

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遠くの景色はぼやけて見えて・・・

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近くはピントが合うので、本を読んだりゲームをするときは困りません
近視の度数は強ければ強いほどピントが合う距離が近くになります。例えば、近視の度数が「1」の人と「5」の人は「5」の人の方が近視が強いです。
近視の度数が弱い人(近視度数1)は1mより近くはピントが合ってハッキリ見えます。
近視の度数が強い人(近視度数5)は20cmより近い距離はピントが合います。20cmより離れている場所はピントが合わずにぼやけて見えます。
遠視の見え方
遠視は遠くも近くもぼやけて見えます。

Photo by Osman Rana on Unsplash
遠くの景色もぼんやり

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近くもピンボケ
遠視の度数も近視と同じで数値が大きければ大きいほど遠視が大きいという意味になります。
遠視度数が「1」と「6」であれば、遠視「6」のほうが遠視が大きい。遠視度数が大きいほど、ピントはぼけています。
目には調節力という目の力があります

ピントを合わそう!ピント合わすのに目の筋肉使うよー!
という目の働きがあるので、軽い遠視は自分の力でピントを合わすことができます
軽い遠視の人は遠くも近くもピントが合いますが、調節力がなくなってくる年齢の人や遠視の度数が大きい人は自分でピントを合わすことができません。
乱視の見え方
乱視はピントの合う距離が2つあります。1つは1mでピントが合うのに、もう1つは50cmでピントが合う・・・そんな感じです
こんなイメージかもしれませんが、縦方向・横方向の角度の乱視のイメージはこうです。
山田を見たら、縦線がぼやけて横線がくっきり。
またまた下手くそな絵で申し訳ないですが、箱を見たら横のラインはピントが合ってるけど、縦のラインはピントがずれている、という状態です
遠視や近視はピントが合う場所の問題
あえてグループに分けて考えるとすると、近視と遠視は同じグループですが、乱視は少しちがいます。老眼もまたちがうグループです。
なので、乱視は遠視や近視と一緒になることがあります。近視と遠視は一緒になることはありません。
よく乱視があると見にくい、と思われがちですが乱視があると見にくいわけではありません。近視・遠視・乱視どれがあってもピンぼけ状態になるので、見にくくなります
近視・遠視・乱視と目の状態
近視と遠視、乱視の状態を目で書いてみます
まず、目の絵の説明をします。
この部分が角膜といって、コンタクトレンズをつけるところ

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目の後ろ側が網膜。網膜は見た目には見えません。目の奥、裏側というイメージかな。
目から入った情報は、角膜を通って網膜でピントを合わせます。網膜にピントがあうとハッキリ見えている状態。
近視も遠視も乱視もない状態がこれ。
近視は網膜より手前にピントがあって
遠視は網膜より後ろにピントがあう
ピントがあう場所が網膜から離れていればいるほど、ぼやけて見える。近視や遠視の度数が強いってことです。
乱視はピントがあう場所が2つある。
ピントが合う場所が2つとも遠視なら遠視性乱視
ピントがあう場所が2つとも近視(網膜より手前)なら近視性乱視
ピントが合う場所が遠視と近視に1つづつあれば混合乱視
近視と乱視は同じ仲間だけど、乱視は少し違う。
近視・遠視・乱視の書き方
眼科で近視や遠視・乱視の状態をどう表すか?
まず、目の絵を消して度数の直線だけで考えます。目の度数を測るときに使うレンズの関係で、遠視は「S+」、近視は「S-」で書くと決まっています。
- S-1.0Dは近視が「1」
- S-3.0Dは近視の度数が「3」
- S+1.5Dは「1.5の遠視」、+5.0Dは「5」の遠視がある
「0」が網膜の位置なので、「-3.0D」の近視は「-1.0D」の近視より強くて網膜より離れています。
乱視は「C」を使って書きます。乱視を矯正するときに使うレンズはC面レンズといって、レンズに印がついているレンズを使います
- C-1.0D Ax90°は乱視が「1」ある
- C-1.5D Ax180°は乱視が「1.5」ある
「Ax」は乱視の軸といって、乱視の角度を表しています。
今まで書いたことをまとめると目の度数はこんな感じで書くことができます
ざっくりと、視力の情報がどう書かれているかイメージできたら大丈夫!
余談ですが、老眼は別物です
近視・遠視・乱視の説明をしましたが、よく同じように目の度数だと思われているのが老眼です。
でも老眼は目の度数ではありません。
老眼は目の調節力が弱くなってくる、年齢とともにおこる症状です。
調節力が弱くなってくるので、近くが見にくくなります
目の度数ではないので、近視・遠視・乱視とは別物だと考えましょう
詳しくはまた別の機会に・・・。

まとめ
- 近視・遠視・乱視は目の度数のこと
- 近視は網膜より手前にピントが合う
- 遠視は網膜より後ろにピントが合う
- 乱視はピントが合う場所が2つある
- 乱視は近視や遠視と一緒になることが多い
- 近視・遠視・乱視、数字が大きいほど度数が強い
今回は近視・遠視・乱視はどういう見え方で、眼科では近視・遠視・乱視の状態をどう表すのかについてまとめました。

ちょっと近視・遠視・乱視のイメージできた!
そう思ってもらえたら嬉しいです♪