レンズメーターの使い方 ー遠近両用メガネー

その他の目の検査

レンズメーターで遠近両用メガネを測るとき、使い方が分かりにくいから苦手。いつもレンズメーターの使い方は合ってるのかな、測り方は正しいのかなと思いながら測っている。そんな眼科スタッフ初診者さん向けに遠近両用メガネをレンズメーターで測るコツを紹介します。

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遠近両用レンズとは何かを知る

Elmer Cañas

遠近両用メガネは累進レンズの1つです

累進レンズとは遠くと近くの度数が1つのレンズに入っているメガネのことです
遠近両用メガネ
中近メガネ
近々メガネ
いろいろな種類の累進レンズがあります


参照|遠近両用について・メガネのミモト

度数の入り方はこんな感じ


参照|遠近両用について・メガネのミモト

ここでは一番よく扱う遠近両用メガネで説明します

まずは累進レンズの構造です
詳しくはイロイロなサイトで書かれていると思いますので調べてみてください

ザックリ言うとメガネの上と下の度数が違います

遠近両用メガネの構造
メガネの上の部分には遠くを見るための度数が入ってて、下には近くを見るための度数が入ってます

この遠くの度数と近くの度数が入っているだいたいの場所をイメージできるようになりましょう

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遠くをみる時と近くを見る時の目の位置(瞳孔間距離)

構造がなんとなくわかったので、次は近くを見る時に目はどうなるのかを考えてみます

瞳孔間距離とは右目と左目の中心の距離

目の中心と目の中心の距離

この部分を瞳孔間距離→PDといいます

遠くを見るときのPDと、近くを見るときのPDは少し違います

遠くを見るときは目はまっすぐです

近く見るとき目はどうなるでしょう?

近くを見る時、目が内に寄っている

写真はイメージですが、近くを見ると人は寄り目になります
目が内(鼻側)に寄るんですね

ここまで極端に寄り目になりませんが、遠くのPDと近くのPDは2~5ミリくらい違う場合が多いです

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目の位置(PD)と遠近両用レンズの構造を考える

遠くと近くを見るときの目の幅(瞳孔間距離=PD)は違う
瞳孔間距離(目と目の幅=PD)の位置でメガネの度数を測る

このことを頭に入れて、累進メガネのどの辺に遠くと近くの度数が入っているのかを想像します

瞳孔間距離(PD)と光学中心目の幅=瞳孔間距離(PD)とメガネの光学中心は同じです。たとえば、瞳孔間距離(PD)が60mmの人はメガネのレンズの光学中心も60mmです。単焦点レンズを測るときメガネを置いたら「ピッ」という場所がありますよね。そこが光学中心です

遠くの度数が入っている場所

遠くの度数はメガネの上部分に入っています

近くの度数が入っている場所

近くを見るときは目が少し近くによるので、遠くのPDの位置より鼻側に入ります

 

遠くの位置からまっすぐ下ではありません

瞳孔間距離とレンズの光学中心は同じ場所です

acworksさんによる写真ACからの写真

この構造を頭に入れてレンズメーターでメガネを測りましょう

レンズメーターの使い方実践!

①遠近モードにセットします

②レンズをレンズメーターにセットします


参照|オートレンズメーター・ニデック LM-1800PD/1800P

③遠くの度数が入っている辺りを測る


ピッと鳴れば遠くの度数は測定完了

④そのままレンズを動かして近くの度数を測ります
レンズメーターの使い方→近見度数を測るときはまっすぐ下に動かさない

レンズメーターにレンズを載せたら、ほんの少し鼻側に向かって動かします

ちょっとって、どのくらい鼻側に寄せるの?

 

「遠くをみる時と近くを見る時の目の位置」で近くのPDと近くのPDは2~5ミリ変わると書きました

遠くのPDが62ミリの場合近くは58ミリ
遠く65ミリで近く62ミリ

そんなイメージです

両目で2~5ミリ変わるので
片目では1~2.5ミリ鼻側にズレていることになります

なのでレンズメーターの使い方は、近くの度数を測るときはほんのちょっと鼻側に動かす意識で測ります。

遠くと近くのPDの位置を頭に入れて、近くの度数が入っているところめがけてメガネを動かします。

近くの度数がマックス出たところでピッと音が鳴ったら測定終了です

換算表(遠くと近くのPDの目安表)もありますが、年齢によって違うし私はあまり参考にしていません

PDの差を必死に覚えなくても大丈夫

だいたい・・・の感覚がわかればOKです

・遠くのPDと近くのPDは2~5mm違う
・レンズメーターで遠近メガネを測るときは、遠用のポイントから少し鼻側にむけて動かして近見のポイントを測る

実際はレンズによって近見の入り方が決まっているものも多いようです
眼鏡屋さんには、レンズの種類別に遠近のチャート?サンプルシート?があると聞きました

その他の知識

遠近両用メガネを測るときのちょっとした知識も書いておきます

隠しマークも参考にする

累進メガネには隠しマークといって「負荷度数(遠くと近くの度数の差)は◯◯です!」と正解をレンズに書いている場合があります


参照|メガネのコミヤマ・レンズの種類隠しマークからわかるレンズの情報

レンズを蛍光灯などにかざしてみて隠しマークが見えれば、隠しマークが付加度数なので参考にして度数を測ります


ki3cさんによる写真ACからの写真

矢印のあたりに隠しマークが見えます

隠しマークはあるときとないときがあります
すべてのメガネに書かれている訳ではないです

レンズ幅が30㎜以下のメガネは近用部分が測りにくい、というか測れない

レンズ幅が短いものは近くの度数がきれてしまって、レンズメーターでは測りきれないときが多いです

30㎜(3cm)幅のメガネはほぼきれてます

レンズ幅広め


acworksさんによる写真ACからの写真

レンズ幅狭い


sawatdiikaさんによる写真ACからの写真

隠しマークには30(Add3.0D)と書かれていても、実際測ると2.5Dとか2.75Dくらいのところでメガネのフレームにあたってしまって測ることができません

そんなとき私は「隠しマークは3.0、測ると2.5Dまでしか測れず」とカルテにありのまま記入してます

その人は付加2.5Dの度数でしか見ることができてない、ということです

まとめ

  1. 累進レンズ・遠近両用レンズは、メガネの上と下の度数が違うレンズ
  2. 近くを見る時、目は少し鼻側に寄る
  3. 遠近両用メガネを測るとき、目の位置(PD)を意識してメガネを動かす
  4. 隠しマークがあれば参考に測定
  5. レンズの幅が狭いと隠しマーク通りの度数まで測れないときがあることも知っておく
眼鏡の種類と単焦点眼鏡をレンズメーターで測る方法
眼鏡は遠近両用眼鏡や中近両用眼鏡に使われている累進屈折力レンズと、遠くと近くを見るために使う2重焦点レンズ、遠くを見るときに使う眼鏡や老眼鏡に使われている単焦点眼鏡があります。眼鏡の種類を理解して、眼科の検査スタッフが単焦点眼鏡を測る方法についてまとめました。

昔はマニュアルのレンズメーターで測っていましたが、今はレンズの種類も増えてオートのレンズメーターが大活躍です

今回は目の位置(PD)を意識して測ってみることに焦点をあてて

遠近両用メガネをレンズメーター測るときの使い方はこうだよー

そんな私の感覚を書きました

次は遠近両用メガネの見分け方を書きたいと思います

遠近両用メガネと単焦点メガネを眼科の検査スタッフが見分ける方法
眼科で働く眼科の検査初心者さんが、患者さんのメガネが遠近両用か単焦点メガネかを簡単に見分ける方法をいくつか紹介します。①患者さんに聞く②視力表にかざして歪んで見えるかチェックする③レンズメーターに置いて度数が変わるか確認する、①~③をしてから実際にレンズメーターで測りましょう。
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コメント

  1. やま より:

    SECRET: 0
    PASS: ec6a6536ca304edf844d1d248a4f08dc
    すごくわかりやすかったです!ありがとうございます。
    いつも少し不安なまま検査していて、心配でしたが、今後は自信を持って検査できます。
    これからも参考にさせてもらいます、ありがとうございました!

  2. menohatena より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    お役にたてて嬉しいです😊
    スローペースに更新してますので、またててお時間のあるときにのぞいてくださいね!

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