オートレフラクトメーターとは目の度数を測る機械です。眼科でよく使う検査の器械ですね。何気なく毎日測っているオートレフラクトメーターですが、測定結果に度数の信頼値が書いています。信頼値の見方を知って眼科検査レベルアップしましょう!
オートレフラクトメーターは何を測る器械?
オートレフラクトメーターは近視・遠視・乱視など、目の度数を測る器械です。目全体の度数と角膜の度数とサイズを測ることができます。
器械から光源が出て角膜・水晶体・硝子体を通って網膜にあたることで目の度数を測定してます
オートレフラクトメーターで出た結果は「完璧!すごく正しい目の度数」ではありません。
検眼枠にレンズを入れて患者さんに見え方を聞きながら視力検査をして出た度数が正しい目の度数。でも実際は、オートレフラクトメーターで測った測定値をかなり参考にしながら視力検査をしています
オートレフラクトメーターの結果には信頼値が書かれている
オートレフラクトメーターの結果です
度数が書かれてる右か左に信頼値がのってます
角膜・水晶体・硝子体がすごくキレイで何のにごりもなければ光はキレイに通るので、信頼係数は「9」
白内障があって水晶体で光が通りにくくなったら信頼係数は8・7・6・5・Eと落ちていきます。
Eは「参考値程度の度数です」って意味
取扱説明書より抜粋
この信頼係数で視力が出そうかどうか、もある程度予測できます

「9」なら矯正視力(0.7~1.0)くらいは出そうかな?

「E」とか「5」「かっこつき」なら矯正視力は出にくいかも・・・。
こんな感じで予測できます
何も数値が載ってないときは信頼値は10で、オートレフの光線を遮る邪魔なものはないので測定結果の度数は信頼しても大丈夫ですよーと言うこと
数値が低くなる、( )つきは「あんまり信頼しないでね、とりあえずの数値ですよ」というオートレフラクトメーターからのメッセージです
実際のオートレフラクトメーターの結果から予測してみよう
実際のオートレフラクトメーターの結果からオートレフの度数を資料検査のときにどれくらい信用できるか、矯正視力はいいと予測するか、あんまりよくないと予測するかシミュレーションしてみましょう
ケース1
このオートレフ値は信用していいの?
それとも、参考程度に見たほうがいい?
正解は・・・

信頼性あり!
信頼値が9で測定度数も安定してるからです
予想が外れたときは

どうして視力出なかったのかな~?オートレフラクトメーターの信頼値は高かったのにな
そう思って、診察のあとにカルテを見直してみてください
先生がカルテに網膜の病気があるから視力が出ないと書いてあれば

私の視力検査、あってるじゃ~ん!
ということになります
ただなんとなく検査をするより予測→実践→結果
これを繰り返して、つじつまが合うようになると検査のスキルはメキメキ上達します!
ケース2

この結果だと( )つきだし信頼値も「6」「7」なので

ちょっと視力出にくいかな?
と予想
視力が出にくいと予想したら

乱視表を使っての乱視は聞けないかもなー。一応トライはしてみるけど
こう予測して検査のイメージをつくります
乱視が聞けなかった場合はレフ値の乱視をそのまま入れてS面を調整します
・補足・
この場合
左は、信頼値が載ってない→信頼値10、矯正視力はよく見えそう
右は( )つきで信頼値も低い→視力出にくいかも?
なので、初診の患者さんなら測りやすそうな左から測るといいです。こんなレフのときは右目より左目の方が視力いい場合が多いからです
オートレフラクトメーターの信頼値をちょっと気にして視力検査をしてみましょう
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