乱視表を使って乱視を測るとき、雲霧方法と雲霧量の考え方③

視力検査

乱視表を使って乱視を測るとき、雲霧方法と雲霧量の考え方②のつづき

乱視表を使って乱視を測るとき、雲霧方法と雲霧量の考え方②
乱視表を使って乱視を測るときの、実際の測定方法を解説します。矯正視力が(1.0)以上の場合の、基本的な測り方を書いています。

乱視量を想定しながら測る

そう書きましたが、そもそも想定なのでハズレることもあります

雲霧量がすくない場合と、雲霧しすぎた場合について考えます

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雲霧量が少ないと、乱視度数より少ない度数で逆転してしまう

雲霧量が少ない時は思ってるより早く逆転がきます

自分が想定している乱視より、早くに逆転がきたとき

逆転だ!!

とウキウキするのはまだ早い!

雲霧量が足りてないかも?

そう疑ってみてください

なので「逆転だ!」とC面を減らすのではなく、S面を+0.5D増やしてみてください

さっきより見にくい

と言われると思いますが

濃さはどうですか?(さっき横が濃いと言ってたなら・・・)やっぱりまだ横が濃いですか?それとも、縦が濃い?全部同じくらい?

もう1度確認します

あー。今度は縦が濃くなったよ

そう言われたら、雲霧が足りてなかったと判断します

例題1

言葉だけでは説明しにくいので、症例で考えます

  • 70歳
  • レフ S+2.5D:C-1.5DAx180°

S+4.0D (0.3)
S+3.5D (0.6)
S+3.25D (0.7)

(0.7)見えたから乱視を聞くよー。雲霧量は0.5Dと予想!乱視はC-1.0 Dまで入れれるな。C-1.25Dに変もう一度+0.5D雲霧しよう

S+3.25 D:C-0.5 DAx180° 縦が濃い
S+3.25D:C-1.0 DAx180 ° 横が濃い

???え??予想よりえらい早く逆転してけど・・・?ほんまに逆転?

そう疑うことができたら、すっっっごく良いです

まてよ。雲霧量が少なかったのかもしれないから、先にS面をS+0.5D雲霧追加してみよう

S+3.75D:C-1.0 DAx180 ° 縦が濃い

おおっ!やっぱり雲霧が足りてなかったんだ

S+3.75D:C-1.5 DAx180 ° 横が濃い

今度は逆転ね。予想した乱視もC-1.5 Dだし、予想に近いから大丈夫

S+3.75D:C-1.25 DAx180 ° 同じくらい

これで、完成です

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雲霧が足らないと予想した乱視より少ない乱視度数で逆転の答えになってしまうのはなぜか

どうして雲霧が足りないと早くに逆転の答えになってしまうのか?

乱視は、目から入った情報のピントが合う位置が前焦線と後焦点線、2つに分かれている状態です。前焦線と後焦線の間にあるのが、最小錯乱円。

前焦線と後焦線、どちらか網膜に近い方がよりくっきり見えます

この状態だと、前焦線と後焦線は網膜から同じ距離なので濃さは同じ


この状態は後焦線が網膜にのっているので、後焦線がくっきり見えます


この状態も同じです。後焦線は前焦線より網膜に近い距離にあるので後焦線が濃く見えます


この場合は前焦線の方が網膜に近いので、前焦線が濃く見えます

この感覚がわかったら雲霧が少ないときは前焦線と後焦線がどうなっているのか、イメージしてみましょう

後焦線を網膜にのせたつもりだけど、実は雲霧が足りてないから

後焦線は網膜の少し後ろにあります
この状態で乱視を聞くと、後焦線の方が網膜に近いので後焦線が濃い(例:縦が濃い)と答えます。少しづつ乱視のレンズを入れて前焦線を網膜に近づけます

で、こうなったら???なんと答えますか?

そう、同じ濃さになったといいます
ここで私たちは勘違いしてしまうんです!

やった!中和した!!

でも、実際には乱視はまだ少し残っています。
気づかずにもう少し乱視を入れるとどうなるか?

前焦線が網膜に近くなるので逆転(例:横が濃い)したような答えになってしまいます
これです。このイメージです。このとき

あれ?思ったより早く逆転したから、雲霧が少なかったのかな?

そう思ってもう一度雲霧すると

後焦線が網膜の中に入ります。するとまた後焦線が濃く(例:縦が濃い)なるのです

測定レンズと前焦線・後焦線・網膜のイメージをしっかりもとう!
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雲霧しすぎてる場合は視力をもう1度チェックしよう

雲霧が少なくて乱視をうまく聞けなかった!!どうしたらいいかわからなかった。

そんな経験をすると、今度は

雲霧、雲霧・・・

と雲霧に敏感になりすぎて

じゃぁ・・・・全症例、0.5D雲霧してると想定してC面は−1.0Dまで!1.5Dにするとき必ずS面を0.5D増やそう!そうすれば、雲霧が足らないことは少なくなるよね!

そう決めてしまいたくなります。私も、同じように考えている時期がありました

だけど、雲霧のしすぎるとぼやけすぎて乱視が聞けない!ということがおこります

矯正視力は(1.0)見えているはずの患者さんが

なんや全部ボヤけてわからへんわ!

そう言うときです

「雲霧しすぎてるかも?」と思ったときは、1度視力表に戻ってみてください。ほんとうに患者さんが雲霧しすぎて見えなくなっているのかを調べるのです。

視力を測って0.3くらいしか見えてなければ雲霧しすぎ。
S面を調整して0.6か0.7見えるようにしてから乱視をもう1度聞きましょう

例題2

  • レフの乱視はC−1.0D
  • 雲霧量は+0.5Dと考える

S +3.50D : C−0.5D Ax180°←縦濃い
S +3.50D : C−1.00D Ax180°←同じくらいかなー

+0.5D雲霧と考えてるからここでS面up

S +4.00D : C−1.50D Ax180°

ん?なんか、全部ボヤけて見えへんで

わざとボヤかしたんですけど、まだ同じくらいの濃さですか?横が濃いとか、やっぱり縦濃いとかあります?

んー。だから、ボヤけすぎてて濃さとか、わからん!

とりあえず乱視もうちょい入れてみるか

S +4.00D : C−2.00D Ax180°

これでどう?逆転?←心の声

んー?同じくらいかなぁー

あれ?やっぱりなんかオカシイ

ということで

ちょっと視力表に戻ってもらえますか?これ、見えます?

S +4.00D : C−2.00D Ax180°のまま視力を測定

視力測ってみたら0.3・・・

・・・乱視表見にくいですね。ごめんなさい。

そのままS面を調整します
S +3.75D : C−2.00D Ax180° 視力0.5
S +3.50D : C−2.00D Ax180° 視力0.6

これで乱視表をもう1度見てもらいます

今は色の濃さ、どうですか?

あー。横がつながって見えるで

逆転してるやん・・・

S +3.50D : C−1.75D Ax180°←横が濃い
S +3.50D : C−1.50D Ax180°←まだ横が濃いで
S +3.50D : C−1.25D Ax180°←同じくらい

これで、完成

まとめ

乱視を測るときは、網膜・前焦線・後焦線の位置が頭にイメージできるように意識して測ることが大事です

予想した乱視より早く逆転したら、雲霧量が少ない可能性あり
→S+0.5D雲霧してもう1度乱視を聞いてみよう

「ぼやけすぎてて、濃さがわからない」と言われたら、雲霧しすぎている可能性あり
→視力を確認してS面をもう少しマイナスにしてみよう

 

・はじめから読むときはこちら↓

乱視表を使って乱視を測るとき、雲霧方法と雲霧量の考え方①
視力検査で乱視表を使って乱視を測るとき雲霧をしてから乱視を聞きます。乱視を測るときの雲霧量の考え方や実際の方法を解説します。

・続きはこちら↓

乱視表を使って乱視を測るとき、雲霧方法と雲霧量の考え方④
私は乱視を聞き終わったあとに確認していることがあります 以前書いた記事のように 雲霧量を間違えてる? そう、途中で気づけばいいけど、気づかずにそのまま 乱視...

 

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視能訓練士。このサイトでは眼科で行う目の検査のことを、初心者さんむけに解説してます。目の検査の方法がわからない、と不安な方のお役にたてればうれしいです

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